ドッグトレーナーに教えを乞う。
「右手にリードをしっかり持って、左手はリードに軽く上から添える。
常に飼い主の左足に沿わせ、リードは緩ませ、左手を上から軽く添える。
飼い主よりも前に出ようとしたり、道路の左右を嗅ぎ回ろうとした時も、
瞬時に左手でリードを上後ろに引き、飼い主の後ろに沿わせる。
停まったら、アイコンタクトを取って、左手を犬の顔から頭を経て後ろに
回して大きな声でお座りと指示して、座らせる。
座ったら、アイコンタクトを取って、即、大きな声で褒める。
2秒後に褒めては遅すぎます。何を制止され、何を褒められたのか、
わからないので、混乱させます。」
わずか、20分後には、引っ張り癖と嗅ぎ回り癖が潜め、トレーナーの
左足に沿って、うろうろすることなく、真っ直ぐ歩き出した。
「躾けをしたことがないの」という妻の老親から10歳の犬をひきとって45日、散歩を迫り泣き、飛びつき、散歩では下ばかり見て嗅ぎ回り、好き勝手ばかりの犬だった。本当に、多くの気づきと至らなさを痛感させられました。
この45日、私はなんて愚かな飼い主だったのだろう。
犬の好き勝手に振り回され、先へ先へと飛んで行こうとする犬を後ろから引っ張り抑えるだけでした。散歩中の犬は首を後ろから引っ張られる。マーキング場所をひたすら探してうろうろと嗅ぎ回るために、行き交う車も人も目に入らず、危険極まりないただの野良犬状態だった。